NPO法人として

設 立 趣 旨 書

１　趣 旨

定款に定められている目的や事業に係る社会経済情勢やその問題点

『生涯の人生設計と地域社会コミュニケーションの促進、経済活動の促進を担うのは女性である』

ひと昔前と比べて女性の社会進出は当たり前のようになってきましたが、実際のところ社会はそれに順応しているとは言えません。

家事に対する認識、女性が働くことで得られる収入の問題などがあります。

１）昨今では『家事は女性がおこなうもの』と大きな声では聞かなくなりましたが、だからと言って家事はみんなで分担するのが当たり前の世の中にはなっていません。

『家事が全くできない』と発言する男性の裏側には家事をするパートナーがいるということです。

２）保育園や家事代行など色々なサービスが増えて家事の負担をアウトソーシングするサービスは増えましたが、女性が働く事で得られる経済的なメリットが大きい社会になっているでしょうか？

『働くためにかかる経費』を差し引いたり、税金関係を検討して時間を調整したり…

また女性が社会に出て働くには家族、特に夫の理解が必要であり、また人生設計として成り立つ仕組みづくりは今後の課題となってくるのではないでしょうか？

人生100年という時代になって、年金問題など公的機関だけでは賄いきれない経済状況になった今『収入の柱』を女性が担うというのは必要な自然な流れではないでしょうか？

・ 法人の行う事業が不特定かつ多数のものの利益に寄与するゆえん

昨今、年功序列がなくなりつつある時代に新しく『フリーランス』という働き方をする方が増えています。フリーランス・個人事業主という働き方は特に主婦にとって上手く活用できればすごく働き甲斐があり、勝手の良い働き方ではないでしょうか？

実際に資格を取って自分でビジネスを始める女性が増えているのは事実ですし、ＳＮＳの発達により、今後も益々増えていくと思われます。

ただし、資格を取ったからといってすぐに収入に結び付けれるほど簡単ではありません。

『起業するための知識、人脈、集客活動を円滑にする場所…』

今後女性が収入を得るためにフリーランス、個人事業主というビジネスをサポートするものが必要になってくるのは必須です。

特に女性ならではの共感力に着目

女性は男性に比べても共感力が優れ、日常的に活用されています。

この共感力は女性らしく経済活動をおこなうことで今までにないまったく新しい市場が生まれ、それにより収益が上がり、雇用が増えていきます。

女性の本当の意味での社会進出は独自の経済活動をおこなうことで叶うのではと考えております。

今までの男性社会で培ってきたノウハウはあっても、新しい女性の共感力を理解した経済活動を理解し推進しているところは非常に少ないといっても過言ではありません。

当団体は７年前の２０１５年より任意団体として活動をおこなっており…

１）毎月1回　情報交換をおこなうお茶会

２）参加者同士のコラボイベントを推進

３）年に10回以上イベントをおこない、さまざまな人が交流できる活動をおこなってきました。

またしっかりとしたノウハウも身につけていただくために独自の経営セミナーや、集客力のあるゲストをお呼びしセミナーをおこなっていました。

個人事業主というのは、自己流になりやすく、上手くいかない時に解決方法が見つからず、成長の妨げになっているケースが非常に多いです。そこでわれわれの団体では情報を共有し、よりよい活動が出来るようにサポートをしてきました。

・ 法人格が必要となった理由

現在任意団体として活動をしてきて、ご利用いただく個人事業主の方も２００件を超えてきました。今までの活動はあくまで任意団体なので各個人が告知やイベント活動をおこなってきましたが、より広く、たくさんの市民の方に知っていただき、また私たちの活動を応援する企業や個人の方に知ってもらいたいという思いがあり、ＮＰＯ法人の設立を希望しています。

それともうひとつはまだ起業していない一般層への働きかけです。

これからの人生設計を考えた場合、女性がフリーランス、個人事業主として働くというのは有効な方法だと考えているので、ＮＰＯ法人化をすることで、よりたくさんのまだ起業していない一般の方に認知していただける機会を増やしていこうと思っています。

２　申請に至るまでの経過

・平成27年4月 任意団体シェア会を設立　情報交換会としてお茶会を始めました。

お茶会・セミナー・イベントなどの活動をすることで女性起業家、個人事業主の方同士の交流を深め、平成30年　年間イベント15回開催し、延べ200件の個人事業主に参加してもらいました。

令和に入ってからは、コロナの影響を受け、新しい生活、新しいビジネススタイルを求められる中、各参加者はオンラインへの道を模索したり、場所にとらわれないビジネススタイルを探したり、よりシェアする文化が加速していき、当団体でも多数の新しい相談をいただくようになりました。

令和４年度になり、イベント活動を再開、現在は月２回イベント開催していますが、常に満員御礼の状態で、ニーズの高さを実感しています。

今後はますます女性ならではの社会活動の場が広がっていくと思われるので、当団体もより多くの女性を、またより質の高い、成果の出せる活動サポートをしていく為に、令和4年NPO法人を設立し、活動の質を高めたいと思っています。

令和4年 7月 9日

NPO法人 女性起業家支援団体 シェア会

設立（代表）者　渡邉将行

年度報告について

こちらにて貸借対照表を公開しています。ご確認ください。